2021年6月の発売されたSONYのWF-1000xm4と比較されるのが、AppleのAirPods Pro。
AppleもSONYも高性能のイヤフォンを発売しているので、「良いイヤフォンを買おう!」と考えている人はこの2択で迷うと思います。
今回、AirPods ProもWF-1000xm4も購入して、それぞれの性能を比較してみました。
私自身、購入する時にどちらにしようかかなり迷って、結局両方購入してしまいました。
というのも比較記事は専門用語ばっかりであまり理解できなかったんですよね。
そんなわけでこの記事では分かりにくい専門用語はできるだけ使わずに、分かりやすさ重視で綴ります。
AirPods Pro&WF-1000xm4を超細かく比較!【レビュー】
概要の比較と性能の比較、2種類の比較表でまとめました。
▼比較:概要
SONY WF-1000xm4 | Apple AirPods Pro | |
---|---|---|
カラー | ブラック、プラチナシルバー | ホワイト |
重さ(本体/ケース) | 7.3g/41g | 5.4g/45.6g |
タイプ | カナル型 | カナル型 |
通信方式 | Bluetooth標準規格 Ver.5.2 | Bluetooth 5.0 |
価格 | 33,000円(税込) | 30,580円(税込) |
▼比較:性能
SONY WF-1000xm4 | Apple AirPods Pro | |
---|---|---|
デザイン | ◎ | ○ |
音質 | ◎ | ○ |
ノイズキャンセリング | ◎ | ○ |
外音取り込み | ○ | ◎ |
マイク性能 | ○ | ○ |
操作性 | △ | ◎ |
防水性 | ○(IPX4) | ○(IPX4) |
取り出しやすさ | ◎ | △ |
装着感 | ○ | ◎ |
長時間使用時の快適さ | ○ | ◎ |
充電の持ち | ◎(8時間:連続音声再生時間) | ○(4.5時間:連続音声再生時間) |
充電時間(本体/ケース) | ◎1.5時間/3時間 | ○1時間/4時間 |
設定(ペアリング) | ◎ | ◎ |
iPhoneとの相性 | △ | ◎ |
デザイン
WF-1000xm4のケースは、とにかく触り心地が良いです。
マットな仕上がりで高級感があり、どこで使っても馴染んでくれます。
本体は少々ゴツい感じはありますが、どんなシーンにも使えるデザインです。
一方のAirPods Proは、高級感はそこまでないですがシンプルな白色の丸みあるデザインが、どんなコーディネートにも合う優れものです。
軽い見た目がカジュアルさを演出してくれます。
そして、AirPodsはケースの種類がかなりあるので好きなケースを装着させてお気に入りのAirPodsにすることが可能です。
価格
- WF-1000xm4:33,000円(税込)
- AirPods Pro:30,580円(税込)
どちらもイヤフォンにしてはちょっと勇気いる価格ですね〜〜。
上記の価格は公式で出ている価格ですが、楽天市場などのネット通販では3,000円程度安く売っていることがあります。
▼楽天市場:WF-1000xm4
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音質
昔から音質と言えばSONYが優れているのは有名ですよね。
WF-1000xm4は音に立体感が出て、包み込まれる感じがします。
伴奏がハッキリ聞こえるのでライブのような臨場感が感じられるのはWF-1000xm4の方が優れています。
とは言えAirPods Proも負けていません。
ボーカルの声や音の一つ一つがハッキリ聞こえて、クリアなサウンドが楽しめます。
どちらも聴こえ方に違いはありますが、音を楽しめるのは共通しています。
- WF-1000xm4:重低音をはじめ伴奏がハッキリ聞こえる
- AirPods Pro:メロディーの一つ一つがクリアなサウンドで聞こえる
ノイズキャンセリング
両方に搭載されているノイズキャンセリング機能ですが、WF-1000xm4の圧勝でした。
どちらも初めて使う時は、無音世界に入り込む感覚に驚きましたが、WF-1000xm4は完全に聴こえなくなる、AirPods Proは危なくない程度に聴こえる、という違いを感じました。
自分だけの世界に入って集中したい場合はSONYもAppleも十分快適に使えます。
ちなみにWF-1000xm4の場合は完全に音がシャットダウンされるため、耳栓としても優秀です!
外音取り込み
外音取り込み機能とは、イヤフォンを着用している状態でも外の音を取り込んでくれる機能です。
WF-1000xm4の場合は”アンビエント再生”がこの機能にあたりますが、イヤフォンをしている時の独特のこもっている感覚が残ってしまいます。
結局イヤフォンを外してしまうことが多いので、機能としては十分に使いこなせていません。
一方でAirPods Proの外音取り込み機能は超優秀。
イヤフォン本体を装着するとプスーと空気が抜ける音がして、クリアに聴こえるようになります。
軽いのも相まって、着用していることを忘れてしまうくらいの効果があります。
イヤフォンを着用したまま別の作業ができるので、つけたり外したりの作業がありません。
マイク性能
マイク性能はLINE通話での聴こえ方で比較してみました。
細かな違いですがWF-1000xm4の方が同じボリューム設定での大きな音で聴こえました。
逆にAirPods Proはクリアな音で聴こえました。
とはいえどちらも問題なく使えるので、好みの問題になります。
- WF-1000xm4:大きな音で聴こえる
- AirPods Pro:クリアな音で聴こえる
この程度の違いなので、マイク性能はイヤフォンを選ぶ際の重要度としてそこまで高くなさそうです。
操作性
それぞれのイヤフォンでできる操作(デフォルト)を表にまとめました。
WF-1000xm4 | 左(L) | 右(R) |
---|---|---|
1回 タップ |
外音取り込み/ノイズキャンセリング切り替え | 再生/一時停止 |
2回 タップ |
− | 次に進む |
3回 タップ |
− | 1つ前(または再生中の曲の頭)に戻る |
長押し | 音声アシスト機能起動 | クイックアテンション※ |
着信時 2回タップ |
受話/終話 |
※クイックアテンション…すばやく周囲の音を聞くための操作です。長押ししている間だけ聞こえます。
WF-1000xm4はデフォルトの場合は音量調整がイヤフォンからはできませんが、専用のアプリ(Headphones)でカスタマイズできます。
AirPods Pro | 左(L) | 右(R) |
---|---|---|
1回タップ | 再生/停止 | |
2回タップ | 次に進む | |
3回タップ | 1つ前に戻る | |
長押し | 外音取り込み/ノイズキャンセリング切り替え |
AirPods Proは「Hey Siri」「音量を上げて/下げて」と話しかければハンズフリーで音量調整が可能です。
iPhoneの設定画面からカスタマイズすれば、長押しでSiriを起動させることもできます。
どちらも操作性自体にほぼ差はありませんですが、本体に触れるだけで操作ができるWF-1000xm4は一見かっこいいものの、服や髪が当たる程度でも反応してしまうので不本意な設定に切り替わってしまうことが多々ありました。
AirPods Proのように感圧センサーというボタンを押すアナログタイプの方が個人的に好きです。押し心地も良い◎
防水性
防水性はどちらもIPX4相当です。
IPX4は水の飛沫に耐えられる性能に当たります。
噴流や潜水状態には耐えられないので注意してください。
同じIPX4ですが、以下の注意書きが各メーカーから公表されています。
WF-1000xm4
- 本体のみIPX4相当の防滴性能
- 音導管(音出口の筒部)、通気孔、マイク穴(2か所)を除く
AirPods Pro
- 水上や水中でのスポーツ、シャワーでの使用は想定していない
- 汗をかいたり水しぶきがかかった後は、ケースに入れる前に布で拭き取る。
取り出しやすさ
WF-1000xm4のケースを開けると、本体のほとんどがむき出しになって入っているのでつまみやすく取り出しやすさを感じます。
ケースに収納するときも、磁石でピタッとくっつくように収まります。
一方のAirPods Proはいまだに本当の出し方が分からないくらい、ツルツルすべって取り出しにくいです。笑
本体がケースに埋まる形で収納されているので、ちょっとだけ出ている頭をつまんで無理やり出しています、、
装着感
どちらも装着感は悪くないですが、WF-1000xm4は耳に押し込むように装着するのに対して、AirPods Proは耳に引っ掛けるだけで装着できる点に違いを感じました。
カナル型が好みで耳に隙間なく装着したい方にはWF-1000xm4がおすすめです。
長時間使用時の快適さ
WF-1000xm4は長時間使用していると耳の中が痛くなることがあります。
耳の痛みが疲労感となり、ストレスに感じることがあるので長時間の使用には向いていないように思えます。
AirPods Proは軽さもあるからか、長時間使用しても全く疲労感を感じませんでした。
デスクワークでイヤフォンを使用する人は、これだけでもAirPods Proを購入する価値があります。
充電の持ち
連続音声再生時間で比較するとWF-1000xm4は8時間、AirPods Proは4.5時間と大差がありました。
ここでWF-1000xm4派になる人が多いかもしれません。
実際に使用すると、確かにWF-1000xm4は充電を気にすることがほとんどないのに比べて、AirPods Proはこまめに充電を気にしながら使用していました。
そもそもぶっ通しで4.5時間も作業することがないので途中で充電が切れてしまうということはありませんでしたが、映画を何本も観るなど長く使いたいシーンには向いていません。
そう考えるとWF-1000xm4の8時間は魅力的ですね。
充電時間
本体の充電時間で比較すると、WF-1000xm4は1.5時間、AirPods Proは1時間で差は30分でした。
ケースも含めるとWF-1000xm4が3時間、AirPods Proが4時間です。
充電の持ちを考えると、短時間の充電で長く持つWF-1000xm4の方が便利ですね。
設定(ペアリング)
WF-1000xm4は以下の方法で行います。
-
- イヤフォンを両耳に装着する
- 左右のイヤフォンを5秒ほど触れる(→ペアリングモードになる)
- Android:設定→機器接続→Bluetooth
- iPhone:設定→Bluetooth
AirPods Proは、iPhoneの場合ケースを開いて近くに置くだけで画像の画面が出てくるので、「接続」をタップするだけ。
AndroidでAirPods Proをペアリングする方法は、WF-1000xm4の手順と同じです。
ペアリングで比較すると、iPhoneとAirPods Proの組み合わせが圧倒的に簡単です。
iPhoneとの相性
WF-1000xm4もAirPods ProもiPhoneで問題なく使用できます。
ただ、やはりApple製品同士の相性は、他メーカーが勝てる余地がありません。
先ほどの設定のしやすさが相性の良さを証明しています。
私ははじめ、「Appleユーザーだけど音楽系の媒体は断然SONY!!!」と思っていましたが、Apple製品との相性の良さ、SONYとの差を縮めてきたAppleの音質の良さなどを考えるとそこまでSONYにこだわる必要がなくなってきたと感じ、AirPods Proも購入しました。
Androidの方ならWF-1000xm4の良さを100%堪能できるのでおすすめ。
iPhoneの方なら迷わずAirPods Proがおすすめです。
SONY WF-1000xm4はこんな人にピッタリ!
- Androidユーザー
- 充電の持ちを重視している
- 高性能のノイズキャンリング機能を使いたい
- 耳栓としても使いたい
Apple AirPods proはこんな人にピッタリ!
- iPhoneユーザー
- 日頃からApple製品を使っている
- イヤフォンを着用したままでも安全に移動したい(高性能の外音取り込み機能)
まとめ:価格を超える感動。
価格だけ見ると30,000円を超えるイヤフォンなので、なかなか手が出ないですよね。
ですが、価格以上に感動する機能が盛り沢山でした。
仕事だけでなく、ジムやゲームなど様々なシーンで使える汎用性の高いイヤフォンです。
お気に入りのイヤフォンを選んで感動を味わってみてください。
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